しっかりと自己紹介もしないままタラタラと語らせて頂いております小野伸介です
今回は僕の作品制作についてご紹介したいと思います
作品を見ていただく時の助けになればと思います
自分の制作方法に最近『COLORING』と名付けてみました
それはそのまま「色付け」とか「着色」と言う意味からです
見たものや聞いた音、経験そのものを色に落とし込んで表現しています
文字の代わりに色を使っているような感じでしょうか
なので、描いた絵を見るとその時の情景や肌感やニオイ、その時その瞬間考えていたことなどなど諸々を思い出します
僕にとっては日記みたいなものですね
思い出したいことや忘れたくないことを書き留めている感覚です
今回のバンクーバーの旅を題材に制作した絵は全てこのCOLORINGの手法で制作しています
いろんなことを目の当たりにして感じた様々を色に落とし込んで作品を作りました
例えばこれ
これはヘイスティングスと言うなかなか特殊な地域を見て回って制作したものです
人間の生々しさ、混沌、意志、全てを帳消しにするような光
それらを色に落としこみ、少しテクスチャを加えて制作しました
ヘイスティングスについての記事も書いているのでよければ読んでみて下さい
そして
こんなのもあります
これは「無秩序の中の秩序」というシリーズです
なんだか小難しいタイトルですができるだけ分かりやすく説明することにチャレンジしてみます
ある時僕は山に入ってぷらぷら散歩していました
少し手付かずな道を進むと木々草花なんだかんだが生い茂っていました
それを見て思いました
「人の手が入ってないともう無茶苦茶だな。好き勝手にやってくれてるな」
その瞬間また思いました
「いや、違う。むしろここにはちゃんと秩序がある!」
無秩序に生えているだけに見えていた植物たちだったけど
実はそうなるべくしてそうなっているんだと言うことに気がついたのです
日がよく当たるものは凛と高く立ち、その影にはじめっとしたやつがのんびりしている
無茶苦茶なんかじゃなく、むしろしっかりした秩序を保ってその世界は成り立っている
そんな風に僕は理解しました
この人間社会でも同じことが起こっている
無秩序に見えるところも、見方を変えれば秩序が見えてくる
「無秩序の中の秩序」
そう思ってからこのシリーズを描き始めました
上手く伝えられた自信はないのでよければ直接聞きに来て下さい
今回はバンクーバーでの50日間を思ってのCOLORINGに無秩序の中の秩序のラインを重ねて制作しています
おまけ?に
これは今回出すものではないですが「OLD MAN」と言うシリーズ
おじいさんから感じるなんとも言えない感じ
積み重ねてきた人生をまとった背中
なんか好きなのです
僕が思うおじいさんらしいおじいさんは
どこか少年っぽいイメージがあります
その感じが愛おしくて描いたりしてます
あと、僕はたぶん全小野の中で一番コーヒーが好きな小野です
それもあってコルシカ珈琲さんのコーヒー豆のパッケージデザインも担当させていただいております
味の印象をビジュアル化したものです
こんなこともできるんだぞと言うアピールです
そんなこと抜きにして、美味しいコーヒーが飲めるので是非コルシカさんに行ってみて下さい
「香川 コルシカ」で検索すれば見つかると思います
そんな感じで、この投稿を終えようと思います
ご拝読ありがとうございました