この街を知ろうと毎日何時間も歩いていた
それで気づいたのは気持ちのいい散歩道がやたら多いということだ
なんでこんなに気持ちがいいんだろうと考える
シンプルに綺麗な景色が広がっていることもそうだけど
街のつくりそれ自体が散歩することを前提につくられているように感じた
だからなのか散歩をしている人が多く老若男女がそれぞれに散歩を楽しんでいる
長く続く道の途中や見晴らしのいい場所には必ずベンチが置いてあり
座って休むも良し、景色を眺めてのんびりするも良し
もちろんどこかへ向かうための道でもあるけど、ただ散歩するための道でもある
どちらもしっかり叶えている
そんな感じ
いつの間にか公園へと誘われ、またその中のベンチに座って
風に揺れる木々と子供達や犬たちのはしゃぐ声を聞いている
特有の強い日差しを木々の枝葉が遮り木漏れ日を生んでいる
聞くと「木漏れ日」という英語はないのだという
言うとすれば、Shade of treeとかshadow of a tree かなぁと
「木の影」なのは間違いないけどやっぱり少し感じが違う
「木漏れ日」そのものと言葉の美しさに気づいた散歩道があった
小野伸介個展「50DAYS TAHI VAN CROSS」
会場/Sando Sand. Standギャラリースペース 香川県仲多度郡琴平町725 HAKOBUNEビル1階
日時/2024年2月10日(土)〜2月25日(日) [月・火休み] 11:00〜17:30